前回のLINEでは消火器で初期消火に取り組んでいただきたいと申し上げました。しかし、火の手が大きくなったら、近所で火事が起こったらどうすればよいのかについて少し考えたいと思います。
以前、通常ならば消防署や消防団が駆けつけてくれるが、大震災での同時多発火災の発生では必ずしも来てくれるとは限らないと解説しました。ご自宅の中で天井に火が届くような状態では自力で対処しようとする方がむしろ危険です。
町会ではそういう時のために各丁目の防災倉庫に防火水槽から水をくみ上げて使える消火ポンプを、町内の10か所には道路にある消火栓とホースをつないで消火活動ができる「スタンドパイプ」(添付資料参照)というものを配置しています。大地震の時にはあなた自身が消防の担い手になれるのです。
まったく扱ったことのない人でもすぐに使えるというものではありませんが、一度経験しておけば専門の訓練をしなくとも自分たちで火事に立ち向かえる便利な道具です。次回は、こうしたツールにどこで触れられるかを紹介します。
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